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温かいチャイを飲むように、香りを楽しむ時間CHAI−マサラチャイ−

温かいチャイを飲むように、
香りを楽しむ時間
CHAI−マサラチャイ−

KNOW 2025 FEB. 25

苦みの強い茶葉を、
人の知恵でおいしく

今やカフェやコンビニなどでも
当たり前に見かけるチャイですが、
生まれた背景まで知っている人は
少ないのではないでしょうか。

その歴史は、インドがイギリスの
植民地だった19世紀までさかのぼります。

当時、良質な茶葉はイギリスへ出荷されてしまい、
インドに残ったのは、渋みや苦みの強い茶葉のみでした。

そんな“ダストティー”と呼ばれる茶葉を
おいしく飲むために考案されたのが、
砂糖やミルク、スパイスを加えて煮詰めた
“チャイ”だったといわれています。


時代が変わっても、変わらない
“マサラチャイ”の魅力

チャイはその後、インドから世界へ広がり、
ミントが爽やかに香るモロッコのチャイ、
トルコのシンプルなストレートチャイなども誕生。
地域や使われるスパイスによって味わいが多様化し、
最近では体に優しいオーガニックの製品、
ノンカフェインのものなども登場しています。

時代の流れの中で多様化が進んだチャイですが、
そんな中でも、変わらず人気を誇るのが、
インド生まれの“マサラチャイ”。

マサラとは、さまざまな香辛料を粉状にして
混ぜ合わせたスパイスのことで、
インドの家庭料理などに用いられています。

料理の種類や好みによってブレンド比が異なり、
各家庭、お店によって味わい、香りが違う。
インドの人々は、そんな違いを楽しみながら
なんと一日平均7〜10杯ものチャイを飲むと言われています。


チャイ独特の「甘さ」を、
漢方香料で再現

ICHIKŌ ICHIEが『CHAI』で再現を試みたのは、
チャイの原点である、このマサラチャイの香り。
人の知恵から生まれたインドのチャイならではの
「甘さ」を大切に、調香を重ねていきました。

チャイに使用されるスパイスは熱に弱く、
すぐに香りが飛んでしまうため、
インセンスには向かないものがほとんどです。

そこでICHIKŌ ICHIEでは、
お香づくりを通じて長く扱ってきた
漢方香料、天然香料に着目。

シナモンやクローブ由来の素材をふんだんに用い、
奥行きのある「甘さ」を再現していきました。


CHAIを燻らせ、
安らぎのひとときを

そうやって生まれたのがバニラのような甘さ、
ミルクのようなコクの奥に
渋みをおびたスパイシーさが香る『CHAI』。

火をつけるとまず淹れたてのチャイのような
豊かで奥深い香りが部屋に広がり、
焚き終えた後には、少し尖りのあるエスニックな余韻が残ります。

ひとりの時間も、誰かと過ごす時間も。
温かいチャイをひと口ずつ楽しむように、
甘くもスパイシーな時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。


CHAI

CHAI

¥1,650(税込)

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