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煙や灰のコンディションまで、一本の“品質”と向き合うBehind of ICHIKŌ ICHIE #03

煙や灰のコンディションまで、
一本の“品質”と向き合う
Behind of ICHIKŌ ICHIE #03

KNOW 2024 JUN. 12

何度も香りを“聞く”。
一歩ずつ、答えに近づく

1本あたりの長さは60mm。燃焼時間は、およそ15分。

ICHIKŌ ICHIEのインセンスは、その短い時間のなかで、天然の香木や植物由来のエッセンスが持つさまざまな表情を生かしながら、ゆたかな香りの移ろいを織り成していきます。

一つのインセンスが世に出るまでの道のりは、決して平坦ではありません。

調香に携わる研究員が幾度も試作を重ねた末に、香りの候補を3〜5種類ほどに絞り込み、ブランドの代表者たちが集まるミーティングをひらいて、全員で香りを“聞き”比べます。

例えば、“抹茶”という身近な香りをインセンスで表現する時、ICHIKŌ ICHIEが目指したい抹茶とは、どんな香りなのか?甘みや渋みなど、特定の方向に偏らず、長く楽しんでいただけるような飽きのこない香りになっているか?インセンスを焚く前の“上匂い”と呼ばれる香りと、実際に焚いた時の香りの違いに、違和感がないか?

すぐに結論を出すのではなく、じっくりと香りを“聞き”ながら、みんなで議論を重ねていきます。そして、一つの香りに対する細やかな感覚を共有し、研究員の手でさらなる調整が加わります。

ICHIKŌ ICHIEには、ブランドラインごとにも個別のコンセプトがあり、それぞれに目指すべき着地点があります。

【NATURAL】シリーズは、自然そのもの、植物そのものの香りをインセンスで表現すること。
【THINGS】は、暮らしのなかで身近にふれるものをモチーフにして、日常に寄り添える親しみやすい香りをつくること。
【PREMIUM】は、稀少な天然香木を生かして“本物の香り”をお届けすること。

インセンスブランドとして誇りを持ってお届けできる香りが見つかるまで、急がず、立ち止まらず、一歩ずつ答えに近づいていきます。


一つひとつコンディションを確かめるように、“品質”を守る

香りの良さだけが、ゴールではありません。

インセンスの寸法や強度が均一に保たれていることはもちろん、燃焼時間が安定して1本約15分に保たれているか、実際に火を灯してテストを行います。

香りによって、材料も、配合の仕方も、一つひとつ異なるインセンス。さらに、ICHIKŌ ICHIEは品質のコントロールが難しいと言われる“天然”の原料を多く使用しています。そのすべてを1本60mm・燃焼時間約15分に揃えるのは、かんたんなことではありません。時間が揃う、ということは、お香のコンディションが揃っているということの証明でもあります。

そして、香立でインセンスを焚いた時に、どれくらいの長さで灰がこぼれ落ちるのか?インセンスマットに寝かせて焚いた時はどうなのか?灰の状態や長さも、ICHIKŌ ICHIEでは品質を確かめる際の基準の一つになります。

煙の出方や火種の大きさなどほど良い状態を保てるようにテストを行い、不具合がある場合は、配合を微調整することで燃焼のコンディションを調えます。

このようにして一つひとつのコンディションを確かめながら、ICHIKŌ ICHIEのインセンスは、製品としての品質と、ブランドとしての誇りを宿していきます。

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